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Columun:環境問題

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特に日本人の環境への関心は低い。よくわからないけどこのままでは地球が危ない、ということに気付いている人間は多いだろう。それでも具体的に行動する人間は少ない。

それは人々が「知らない」からではないだろうか。実際問題として、どれほど環境が悪化しているのか知らない、何が原因でそうなっているのか知らない、具体的にどんな方法をとればいいのか知らない。これでは行動を起こせないのも無理はない。

だからこそ国や企業、知識者がそれを教えてやる必要がある。いや、それはむしろ義務と言っても良いだろう。教わらねば分かるものも分からないのだ、特にこうした全人類の存亡に直結する問題については知っている者が教えねばならない。

こんな時こそ「総合」の時間を活用するべきではないのか。いや、いっそのこと小学校で主要5教科のうちどれか一つを1単位削って、環境問題について教えても良いのではないか。

よく数学や物理が将来何の役に立つんだ、という学生がいる。全くその通りだ。「将来」、環境への知識と数学とどちらが役に立つかと言えばそんなこと考えるまでも無い。

日本の教育は非常に偏っていると思う。確かに数学や理科は必要かも知れない。だが、それを知っていたからといって社会に出てからどれほど違いがあるだろう。知識偏重の詰め込み教育が非難され、ゆとり教育が言われるようになったがそれは違うと思う。本当に大事なのは「ゆとり」ではない。それは知識だけでなく本当に「必要」なことを学ぶことなのだ。それは環境問題もそうだし、人としての心構えもそうだ。『孔子』でも『孟子』でもいい。人として「美しい」生き方を教えてやるべきではないのか。それが環境への配慮にも繋がってくるはずだ。

良く言われることとして「暖房(冷房)器具の設定温度を2度下げる(上げる)」「てんぷら油、みそ汁、ラーメンのスープ等を下水に流さない(新聞紙等で吸い取って燃えるゴミへ)」「米のとぎ汁、牛乳パックを洗った水は下水に流さずに庭や鉢植えへ」などがある。これらは簡単にでき、それでいてその効果は大きい。

そして何より知ることだ。簡単な本を1冊読んでみればいい。それだけで世界が大きく違って見える。私は『みんなの地球―環境問題がよくわかる本―(著者:浦野 紘平)』という本をおすすめする。この本は小学校高学年くらいから読めそうなやさしい本だが、特に環境問題を専門にやるのでも無い限りこれだけのことを知っていれば十分過ぎると思えるほどに内容は詳しい。ぜひ、図書館にでも行って読んでもらいたい。

はっきり言って私は「未来の子供達のために」とか「地球の動物達が危ない」とか高尚なことを言う気は無いし、そんなことを言っても無駄だと思っている。人間というものは未来のことについては実感もわかないし、本気にはなれないものなのだ。

なのになぜ私がこうして環境問題に訴えているかと言えばその理由は簡単だ。「なんとなくそうするべきだと思うから」だ。別に人のために何かをしようというつもりは毛頭ない。ただ、「そうしなければならない」「そうするべきだ」と私の中の人間が訴えるのだ。

これは何も特別私が人類愛に満ち溢れた人間であるという訳ではない。どんな人間でも「知れば」必ずそう思うのだ。そうした人間が少ないという事はやはり「知らない」からであろう。

私達、一人一人にできることは少ない。「やっても無駄」そう言いたい気持ちも分かる。だが、無駄でもいいではないか。単なる自己満足でもいいではないか。そうやって一人、また一人と環境へと気を配る人が増えていって初めて世界が変ってくるのだ。

一人の人間の力はあまりにも小さい。だがそれは0ではない。そう、0ではないのだ。そして人間の力は足し算ではない。掛け算だ。二人では2倍、3人では4倍と増えていく。

まずやってみることだ。何もNGOに参加しろだの、金を払えだの言うわけではない。ほんの少しの手間で世界を変えられるとしたら、それはちょっと楽しい事ではないだろうか。

個人的に国に望む事

  • 道路作るくらいならハイブリッドカーや電気自動車に補助金たくさん出せ。
  • 有害物質に税金かけろ。財政の助けにもなって一石二鳥だ。
  • 総合の時間もちゃんとカリキュラムを組め。現場に任せるなとは言わないが、せめて指針を作れ。